盗撮で懲戒免職の元教員退職金請求棄却 宮城県議会

盗撮で懲戒免職の元教員退職金請求棄却 宮城県議会
2010年12月14日火曜日 河北新報

 宮城県議会11月定例会は13日、各常任委員会を開いた。公衆トイレで女性を盗撮したとして、懲戒免職処分を受けた県立学校の元教諭男性(47)が退職金不支給を不服とし、県に審査請求したことに伴う知事の諮問について、総務企画委員会は「請求棄却」と答申することを全会一致で議決した。諮問の採決は1981年以来、29年ぶり。
 県の説明によると、元教諭は「盗撮は強姦(ごうかん)や強制わいせつと異なり、被害女性に肉体的、物理的な侵害はない」と主張し、退職金の全額不支給の処分は「重すぎる」と訴えた。
 これに対し、処分した県教委は「電子媒体を使った盗撮。複製が容易でデータ流出の危険もあり、被害者の精神的ダメージは大きい」と原則通り、不支給が妥当とした。
 県教委の説明に元教諭は「盗撮は女子生徒が対象でなく悪質とは言い切れない。反省して正直に余罪を自白したが『正直者がバカを見る』の典型だ」と不当を指摘したという。
 村井嘉浩知事は「処分は適正かつ正当」として請求棄却の考えを県議会11月定例会に諮問した。14日の本会議で採決される。
 元教諭は4月、仙台市太白区の公園のトイレで女性を盗撮したとして書類送検された。県教委は5月、懲戒免職とした。

そのバカの名前が出てる過去の記事はこちら↓

シェアする

フォローする